歯周病はなぜ起こる?なりやすい人の磨き方・生活習慣の特徴について

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コラム

歯周病について〜なりやすい人とは一体どんな人なのか〜

2022.01.26

歯の健康を考えるうえで気になることの上位に挙げられるのが歯周病です。
歯周病はそのままにしていると歯茎や歯にとって様々な悪影響となり、最終的には歯が抜け落ちることにもなりかねません。

今回は歯周病についての特集です。
寝起きに口の中が粘つく、歯磨き時に出血することがあるなどという方は、歯周病に感染するリスクがあります。歯周病予防は始めるのが早いほど良いでしょう。

 

●歯磨きのブラッシング具合は関係ある!?

歯磨きの方法は家族や親戚など血の繋がった間柄であってもそれぞれ異なるのではないでしょうか。
歯磨きはなんとなくブラッシングをして済ませているという方は、正しいブラッシング方法で歯周病予防に役に立つでしょう。

<歯周病はなぜ起こる?>
歯周病や虫歯などの細菌は食べかすをエサにして口の中でどんどん増殖していきます。
歯垢(プラーク)をそのまま放置していると、まずバイオフィルムという膜を張った状態になり、やがて唾液中のカルシウムなどと反応して石灰化が起こります。
それが進行していくと歯石となってしまいます。
バイオフィルムや歯石になると通常の歯磨きでは取れなくなってしまいます。
そうなると専門的な処置が必要となり、歯科医院で歯のクリーニングをおこなってもらうしかありません。
歯垢の段階で丁寧にブラッシングすることで歯周病菌が繁殖しにくい状態を保ちましょう。

<歯周病を予防するためのブラッシング方法は?>
毎日の歯磨きで歯周病を予防するために、正しいブラッシング方法についてご紹介します。

・歯ブラシの持ち方を意識しよう
手をグーにして歯ブラシを持つと力を入れ過ぎてしまい、歯茎が傷つけられてしまいます。
鉛筆のように親指・人差し指・中指の三本で軽く持ち、安定させながら使用しましょう。

・歯に当てる角度に注意しよう
歯周病予防では歯の根元と歯茎の間までしっかり磨くことが大切です。
斜め45°の角度で歯ブラシを当てることで、歯周病が繁殖しやすい歯茎の奥にある歯周ポケットと呼ばれる部分までしっかりブラシが届くようになります。

・小刻みに動かそう
力任せに大きく動かしてしまうと磨き残しが起こりやすくなりますし、歯と歯茎の負担にもなります。
隅々まで綺麗に磨くためには歯ブラシを小刻みに動かしながら、歯を1本ずつ丁寧に磨くように意識しましょう。
具体的な数字を出すとすれば、約1cmの幅で20回程度を目安に動かしていきましょう。
上下の奥歯、前歯、裏、表など磨く順番を事前に決まっているとさらに磨き残しが少なくなります。

●磨き残しとの関連

歯磨きにかける時間が十分でなかったり、手癖があって磨き残しが起きやすい歯磨きになってしまっていたりする場合、歯周病になりやすい傾向があります。
ポルフィロモナス・ジンジバリス菌は数ある歯周病菌の中で大きく影響を及ぼすといわれていますので要注意です。

虫歯も併発しやすく、口腔環境が悪くなってしまう恐れがあるでしょう。
食後や寝る前にはしっかり歯磨きをおこない、清潔な状態を保つよう意識しておくことが歯周病を防ぐ大切なポイントになります。

●喫煙習慣との関連

タバコには代表的な成分であるニコチンを含んだ有害物質が数百種類含まれています。
喫煙すると一酸化炭素によって細胞が必要とする酸素の供給が阻害されます。
血管を収縮させる働きもあり、体が必要とする栄養も運びにくくなります。
タバコのヤニは歯の表面にいつまでも付着しているので、歯周病や虫歯菌などの細菌が口の中に留まりやすくなります。
禁煙することで歯周病にかかるリスクが4割減少する(日本臨床歯周病学会より)という報告もあります。
この報告からもわかるように喫煙者はまず禁煙することが大切です。
口腔環境にかかわらず健康面からも禁煙することがおすすめです。

●ドライマウスとの関連

加齢・ストレス・タバコ・アルコール・カフェイン・薬の副作用・水分不足などが影響し、ドライマウス(口腔乾燥症)になっている場合も要注意です。
抗菌・自浄作用がある唾液が少ないということは、その分虫歯や歯周病の原因である細菌を除去しにくくなるということでもあります。
細菌が口の中に定着することで歯周病だけでなく、ありとあらゆる病気にかかりやすくなりますので対策しておきましょう。
定期的にうがいをしたり水分を摂取したり、日常的なケアを意識することが大切です。

●歯並びとの関連

歯並びが悪いこと自体が歯周病に直接関連するわけではありませんが、磨き残しが生まれやすくなるため、注意が必要です。
歯ブラシが当たらない部分には汚れが定着しやすくなってしまいます。
歯と歯茎の間にある歯周ポケットに歯垢が残り、歯周病だけでなく周囲炎や歯肉炎を引き起こす可能性もあります。

●歯科医院への通院習慣との関連

歯科医院の通院習慣がない場合、歯周病の罹患リスクに気付くのが遅くなります。
本来であれば初期の段階で適切に対処できたはずの症状でも、気付くのが遅れ重症になってしまうことも少なくありません。
気付いたときには痛みが酷くなっていて、抜歯しなければいけないリスクも孕んでいます。
コスト的にも通院は大きな負担となりますので、2~3ヶ月に1度は歯科医院で検診を受け、問題がないかチェックしてもらうのがおすすめです。

●糖尿病との関連

糖尿病や高血圧などの持病がある人は、ドライマウスになりやすいと言われています。
ドライマウスによって唾液が少なくなり、本来の抗菌・自浄作用が働かなくなる可能性があるのです。
結果として歯周病に罹患するリスクが高くなることも考えられるため、持病のある人は定期的に歯のメンテナンスをしておくとよいでしょう。
また、歯周ポケットで起きた炎症は、血糖値を下げるためのインスリンの働きを阻害するとも言われています。
糖尿病治療と併せて歯の治療もしておけば、より治療効率を上げやすくなります。

●歯ぎしりとの関連

歯ぎしりによって歯周病になることはありませんが、歯周病を悪化させるリスクはあります。
特に、食いしばりが強い人や、横にギリギリとすりつぶすような歯ぎしりをしている場合、歯茎へのダメージが強くなるため注意しましょう。
歯は特に横からの摩擦に弱く、歯周組織にダメージが加わってしまいます。
ちょっとした細菌にも感染しやすくなりますので、寝ている間やストレスが高まったときに歯ぎしりする癖がある人は、歯科医師に相談することをおすすめします。

●そもそもの遺伝は

一般的には歯周病自体が遺伝することはありません。
10代で歯周病を発症した場合は遺伝的な要因が関わっているとも言われていますが、
通常の歯周病は40代前後で発症しやすく、喫煙や食事などの生活習慣や生活習慣病(高血圧、糖尿病など)などが原因で総合的に引き起こされます。
両親が歯周病で自身の罹患が心配な時には正しいブラッシング方法に加えて、定期的に歯科医院を受診してメンテナンスをおこなうことで歯周病の発生リスクを下げられます。

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●まとめ

歯周病は喫煙や食生活などの生活習慣・病気・遺伝など複数の原因が相互的に関わって発症します。
まずは自分自身でおこなえる予防として正しいブラッシング方法と規則正しい健康的な生活を身に付けましょう。また、プロによるケアも歯周病予防には重要です。
定期的に歯科医院を受診して歯周病チェックや歯垢の除去などをおこなうようにしましょう。

当院のご紹介

院長

監修者

小笹 康寛 | 院長

患者さまの歯を長持ちさせることを第一に考え、一人ひとりに合わせた最適な治療方法をご提案し、ご納得いただいた上で治療を進めております。お口に関する疑問・お悩み等ございましたら、どんなことでもご相談ください。

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