むし歯治療後なのに歯がしみる…治療後に起こり得る症状と原因を解説

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コラム

むし歯治療後に歯がしみてしまうことはあるのか?

2023.04.25

むし歯治療は、子供から高齢者まで受ける可能性がある治療です。
ただ、やっとむし歯治療が終わったと安心した後になんだか調子が悪かったという経験はありませんか。

ただでさえ、むし歯治療に対して怖い、痛い、行きたくない、というネガティブな印象がある場合には、しっかり治っていないのではないかと不安になりますよね。
実は、むし歯治療がしっかりできていた時でも、歯がしみてしまうことがあるのです。
 
今回は、むし歯治療後に起こりやすい歯の悩みについてご紹介します。

●むし歯の大きさによって神経に近いところでの治療になる

むし歯の治療は、進行度合いによって、それぞれ異なります。
まずは大まかなむし歯の分類について紹介してから、なぜむし歯の治療後にしみたり痛みが出たりすることがあるのかをご説明します。

<むし歯の分類について>

・初期むし歯(C0)
歯に穴が開いておらず、痛みを感じないむし歯です。
表面が酸によって溶かされ、ツヤがなくなり白色や茶色に濁って見えることがあります。
痛みがないため見逃しやすく、歯科医院にかからないと早期発見できないことも。
しかし、確実にむし歯の原因菌であるミュータンス菌が作用している状態であり、歯の成分であるカルシウムやリンが溶け出してしまっていることも多いので注意しましょう。
完全に初期のむし歯であれば、歯を削らずフッ素などの成分を利用しながら再石灰化を目指す治療ができるケースもあるので、まずは歯科医院へ相談しましょう。

・エナメル質のむし歯(C1)
歯の一番外側にあるエナメル質に小さな穴が開いている状態です。
痛みがなく、自分では気がつきにくいむし歯です。
一部茶色や黒色になっていることもありますが、日常的な範囲での歯の着色と見分けがつかず、まさかむし歯だとは思わなかったという方も多いでしょう。
むし歯の部分をごく少し削ってから詰め物・被せ物をする治療になることが多く、程度が軽ければ1~3回の通院で終わることもあります。
ただし、これ以降は急速に症状が進むため、違和感があればすぐにでも歯科医院に相談するのがおすすめです。

・象牙質のむし歯(C2)
むし歯が深くなり、歯の内部にある象牙質まで進行した状態です。
冷たい物・熱い物を飲食すると痛みを感じることがあります。
鏡で見ると歯に黒っぽい穴が開いていることも多いですが、奥歯・側面・上の歯など目に見えづらい部分にむし歯ができている場合はなかなか気づけないかもしれません。
場合によっては複数回治療が必要なこともありますが、削る範囲は最小限にしながら詰め物や被せ物で多くの場合対応できます。

・神経にまで深く進行したむし歯(C3)
さらに歯の内部にまで進行してしまうと、神経まで穴が開いてしまうことがあります。
目に見える表面にあるむし歯が小さくても、内部ではむし歯が進行していることがあるため注意が必要です。
ここまで症状が進行すると、激しい痛みを感じます。
麻酔を使いながらの治療になることが多く、歯の大部分を削ったり、神経を抜去したりするケースもあります。
複数回の通院が前提となりますが、途中で断念したり通院をやめてしまったりすると却ってひどくなることもあるので、歯科医師の指示に従いながら通院しましょう。
1回の治療時間が短いのに複数回通うことに面倒さを感じる方も多いかと思いますが、経過観察しながら治療方法を選択したり、痛みや腫れが出ないか慎重に管理したりするためある程度の日数は必要になるでしょう。

・歯の根元だけ残ったむし歯(C4)
歯茎から上にある部分の歯が、むし歯によってボロボロになってしまった状態です。
むし歯によって神経の働きが失われているため、痛みを感じることはほぼありません。
歯の根元に膿がたまってしまうことで、痛みが発生することがあります。
また、細菌に感染して全身の疾患に繋がってしまうリスクがあります。
歯根が腐敗して膿が出たり強い口臭や口のねばねば感があったり違和感が伴うことが多く、ここまで進行してしまうと歯根まで含めて抜かなくてはいけません。
速やかに歯を抜歯するなどの処置が必要です。
どんな人工歯を使うかなどの相談も必要なので、治療のペース・予算・治療法ごとのメリットやデメリットを伝えながら自分に合った方法を探しましょう。

<神経に近い場所を治療すると?>

むし歯の治療で神経に近い場所を治療した時には、特にしみる・痛むなどの症状が起こりやすくなります。
その代表的な原因についてご紹介します。

・神経にダメージが残りやすくなる
C2でむし歯が深く大きくなればなるほど、神経に近い場所で治療をおこなわなければなりません。
ギリギリの場所まで歯を削ることもあるでしょう。
その結果、神経にダメージが残ってしまい、治療後にもしみたり痛みが出たりということが起こりやすくなります。

・治療時間が長くなり、神経が敏感になる
また、むし歯を削る時に、大きくて深いむし歯であるほど、基本的には治療時間が長くなります。
そうすると、機械による刺激などが神経に伝わるため、敏感な状態になりやすく、治療後に痛みを感じやすくなります。

・詰め物でしみることがある
むし歯を削った後に詰め物をした時には、特に金属素材の詰め物で、熱や痛みを感じやすくなることがあります。
むし歯の治療後にしみる・痛みがあるという時には、このような原因が考えられます。
個人差はありますが、時間が経過するにつれて、敏感になっている神経が落ち着いてくるため、しみや痛みの症状も感じにくくなっていきます。

・麻酔が切れて痛むことがある
重篤なむし歯の場合、麻酔をかけながら神経に届く範囲まで治療しなくてはいけないことがあります。
治療中は麻酔が効いているので痛みを感じることがないものの、自宅に帰って麻酔が切れてからは痛みや腫れが出てしまいます。
あくまでも一時的な痛みなので当日から2日程度で消失するのがほとんどですが、痛み止めを処方してくれる歯科医院もあるので相談してみましょう。
 

●神経を抜いて治療しなければいけないのか

むし歯の治療でよく言われる「神経を抜く」とは、どのようなことなのでしょうか。
歯の内部には、神経と血管が詰まった場所に歯髄があります。
歯髄は、もともと顎骨に太い血管があるのですが、そこからそれぞれの歯に枝分かれをするようにして入っています。
むし歯が進行すると、歯髄へとむし歯菌が到着してしまい、感染の影響で歯髄が炎症するためにズキズキとした痛みを感じるようになります。

治療で神経を抜いたのにもかかわらず、治療後にも痛みを感じる時には、顎の中にある神経が生きていることが影響しています。
しかし、神経を抜いてしまった歯は、栄養が上手く行き渡らなくなるので、割れたり欠けたりといった歯のトラブルが起こりやすくなります。

歯を守るためには、神経を抜く治療を避けるためにも、むし歯の早期発見・早期治療が重要になるのです。
 

●治療後に歯が痛くなったらどうするの?

治療後の歯痛については、想定される範囲のものであれば処方される痛み止めで対処できます。
小さなお子様・妊娠中や授乳中の女性・日常的に服用している薬がある方などは、治療前に相談しましょう。
当院では年齢や生活に合ったお薬に変えるなど、対策させていただきます。
基本的に治療後の痛みは時間とともに消失していきますが、いつまでも生活に困るレベルでの痛みが続く場合や、痛みがどんどん強くなっていくと感じる場合はすぐ歯科医院に相談しましょう。
歯科医院は土日祝日や夜間に閉まってしまうことが多いので、少しでも違和感があれば早めに伝えておくのがおすすめです。
 

●むし歯の放置は危険!

「むし歯の治療=痛くてつらい」というイメージを持つ方も多いですが、歯科治療技術の発展に伴い、少しずつ患者様の負担を減らせるようになっています。
必要最小限の範囲だけ削ったり、生活に合ったお薬で治療後の負担を軽減できたりするため、まずはお気軽にご相談ください。
なお、むし歯の放置は将来的な抜歯リスクの増大につながるだけなく、通院回数・治療費の増大にもつながります。
口臭や歯周病にも発展しやすく、副鼻腔炎や膿が生じるなど二次的な被害が出ることもあるので、注意しましょう。

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●まとめ

むし歯の治療後に、しみる・痛むなどが起こった時には、内部にある神経への影響が考えられます。
しかし、神経周辺を治療や、神経を抜いてしまう治療をした時には、痛みに加えて歯のトラブルが起こりやすくなります。

将来的に健康的な歯を守りたい時には、神経に達するまでにむし歯を早期発見・早期治療する必要があります。
なるべく定期的に検査をおこなうように、心がけましょう。
かかりつけの歯科医院がないという方は、予防治療に自信のある当院をぜひご利用ください。

当院の予防メンテナンスも併せてご覧ください。

メンテナンス

院長

監修者

小笹 康寛 | 院長

患者さまの歯を長持ちさせることを第一に考え、一人ひとりに合わせた最適な治療方法をご提案し、ご納得いただいた上で治療を進めております。お口に関する疑問・お悩み等ございましたら、どんなことでもご相談ください。

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