フッ素で虫歯予防はできる?気になるフッ素の効果まとめ

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コラム

フッ素で虫歯予防はできるの?

2023.03.24

具体的な効果まで知らなくても、フッ素と聞けば歯にとってよいものというイメージを持っている人は少なくないでしょう。
フッ素は虫歯予防にも効果的だと言われており、歯科医院での治療や日々のデンタルケアに上手く取り入れていくことが大切です。
フッ素の効果をまとめて振り返りましょう。
 

■フッ素の効果について

フッ素とは栄養素のことで、一般的によく目にするのは歯磨き粉のパッケージなどです。
フッ素には歯を虫歯から守ってくれる働きがあります。

〇歯が酸に強くなる
口腔内に潜む細菌が酸を生み出すのを抑制するとともに、酸による被害を受けにくい歯を作ります。
また、歯の主成分である「ハイドロキシアパタイト」とフッ素が結びつくことで、「フルオロアパタイト」に変化し、虫歯になりにくい強い歯になります。

〇細菌から歯を守る
歯垢に潜む虫歯の原因となる細菌から歯を守ってくれます。
細菌の活動を抑えたり定着しづらくしたりといった抗菌効果が期待できるため、念入りにブラッシングしていても届かない場所の磨き残しや虫歯のリスクを軽減できます。

〇歯の再石灰化を促進する
口腔内のpHが酸性になることで歯が溶けやすくなる「脱灰」を防ぎ、酸によって溶けてしまった歯を修復(再石灰化)してくれます。
虫歯菌による被害を防げますし、炭酸飲料や清涼飲料水による歯へのダメージも抑えられます。

■フッ素は子どもだけでなく高齢者にも必要

フッ素は、まだ歯の弱い子どもにはもちろん必要な成分ですが、高齢者の歯に塗布することも注目されています。

〇子どもへのフッ素塗布
乳歯のうちからきちんと対策しておくことで、虫歯菌の少ない健康的な口腔内を保てます。
子どもの歯は結晶構造が弱く、虫歯にかかりやすいと言われているため、大人以上に気を配る必要があるでしょう。
また、歯ブラシを覚えてたての年齢であれば細かい部分までブラシが行き届かないことが多く、大人による仕上げ磨きが欠かせない一方、「自分でやりたい」「自分はもう完璧にできるはず」という自立心も芽生えてきます。
お子様の歯ブラシに四苦八苦している保護者の方も多いのではないでしょうか。
歯科医院で定期的にフッ素を塗布してもらうことにより、虫歯に強い歯を手に入れられるだけではなく、虫歯がないか、磨き残しの癖がないかなど、トータルで健診してもらうきっかけ作りもできます。
歯科医院に対するお子様の苦手意識も払拭できるでしょう。

〇高齢者へのフッ素塗布
年齢を重ねるに伴い、骨は徐々に弱くなっていってしまいます。
歯も例外ではなく、唾液の分泌量が減るのも加わって、これまでと同じようにケアしていても虫歯・歯周病・歯槽膿漏などさまざまな病気に罹患する確率が上がります。
また、認知症患者や要介護者のなかには、歯磨きやうがいをするのが困難な人もいるでしょう。
もし虫歯になって長期間治療しなくてはいけなくなった場合、費用・期間だけではなく、体力的にも大きな負担になる恐れがあります。
日常的にフッ素を塗布したりフッ素配合のケア商品を使ったりすることで虫歯を予防し、健康な歯を長く保てるよう工夫することが大切です。

■フッ素を取り入れる方法は?

最後に、フッ素を取り入れる方法をいくつか解説します。
思い立ったその日のうちにできる方法もあれば、歯科医院などプロを頼る方法もあるので、チェックしてみましょう。

〇歯科医院でフッ素を塗布してもらう
最もオーソドックスな方法は、歯科医院でフッ素を塗布してもらうことです。
何歳からフッ素を塗布するかは歯科医院ごとに考えが異なりますが、乳歯にも塗布できるので、歯がある程度生えそろった幼稚園児・保育園児であればスタートして問題ないでしょう。
特に乳歯は歯の質が未完成なこともあるので、相談しながら1~2歳児に塗布することもあります。
また、大人も同様に塗布できるので、健診を兼ねて塗布するのもよいでしょう。
塗布の頻度は、年に2~3回程度が理想とされています。

〇フッ素入りの歯磨き粉を使う
ドラッグストアなどでも購入できる手軽なアイテムとして、フッ素配合の歯磨き粉が挙げられます。
毎日の歯ブラシと併せることでホームメンテナンスの効果が高まるので、活用していきましょう。
大人であれば、歯ブラシの先端1~2cm程度の量にするのがおすすめです。
14歳までは1cm程度、3~5歳までは5mm程度、3歳以下であればごく少量に留めます。(歯磨き粉のパッケージを参考にしながら量を決めることもできます)
歯磨き粉によってフッ素の濃度は異なりますが、大人であれば高濃度のものでも問題ないことがほとんどです。
お子様の場合、1,000ppmを超えるフッ素濃度の歯磨き粉は避けることを意識します。
なお、歯磨き後に何度もうがいしてしまうと、せっかくのフッ素まで流れてしまうことがあります。
汚れや食べカスのみを洗い流すようなイメージで、口のなかに少量の歯磨き粉(フッ素)が残す程度のうがいにしておくのが理想です。
「少し歯磨き粉の味がするかな?」くらいをひとつの目安に、取り組んでみましょう。

〇フッ素入りの洗口剤を使う
フッ素入りの洗口剤を使い、歯ブラシやフロスに加えたメンテナンスも可能です。
「デンタルリンス」「マウスウォッシュ」などの名称で売られていることもありますが、ドラッグストアなどで販売されているものは「医薬部外品」もしくは「化粧品」のため、フッ素が含まれていないことが多いでしょう。
歯科医院などで販売していることが多いので、より確実に虫歯対策したいときは相談してみましょう。
とくに就寝に伴って唾液が減ってしまう寝る前の時間帯や、朝の歯ブラシが終わった後、いずれか1日1回程度使うのがおすすめです。
ただし、フッ素の濃度や使う頻度によっては、特にお子様の場合歯のフッ素症(斑状歯)が起きる可能性がゼロではありません。
歯科医師に相談しながら、使うアイテムと頻度を決めるなどして対策していきましょう。

〇食事で摂取する
「フッ素=歯科医院」というイメージが根強いため意外に感じられるかもしれませんが、フッ素は食事にも含まれています。
もともとフッ素は体内にごく少量存在するミネラルの一種であり、特にいわし・さんま・エビなどの魚介類や牛肉・大根・じゃがいも・りんご・みかん・味噌などにも存在します。
好きな食事を美味しく楽しみながら歯の健康も意識できるので、フッ素入り食品を増やしてみるのも一つの方法です。
食事後の歯ブラシ・フロス・マウスウォッシュと併用すれば、さらに高い効果を発揮できます。
また、ほうじ茶や抹茶にもフッ素が含まれているので、出先ですぐに歯磨きできないときは飲み物から摂取してもよいでしょう。
しっかり噛んで食事すれば、歯や顎の筋肉にはもちろん、胃腸など消化器への負担も減らせて一石二鳥です。

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■まとめ

フッ素入りの商品はドラッグストアなどで気軽に手に入れられる他、歯科医院の受付でも販売されています。
どれを選べばいいか迷ってしまう人は、歯科医師に相談してみましょう。
また、「普段からフッ素を塗っているから」と安心して日々のケアを怠ってしまうと、本末転倒です。フッ素を上手く取り入れながら日々のケアをバランスよくおこなっていくことで、効果を最大限に発揮できるようになりますから、ブラッシング方法やフッ素塗布のペースについても歯科医師や歯科衛生士と相談しながら、お口の健康を守っていきましょう。

当院の予防メンテナンスも併せてご覧ください。

メンテナンス

院長

監修者

小笹 康寛 | 院長

患者さまの歯を長持ちさせることを第一に考え、一人ひとりに合わせた最適な治療方法をご提案し、ご納得いただいた上で治療を進めております。お口に関する疑問・お悩み等ございましたら、どんなことでもご相談ください。

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