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コラム
どうして歯が白くなるの?ホワイトニングの仕組みについて
2020.12.31
歯が白くて美しい人は、第一印象や笑顔まで美しく見えることがあります。その一方で、歯が黄ばんでいると自信が持てないという人もいるでしょうし、他人に清潔なイメージを与えることが難しいこともあるでしょう。
歯が黄ばんでしまう原因を知ることで正しく予防するとともに、ホワイトニングにより歯が白くなるメカニズムを学んでいきましょう。
■なぜ歯は黄ばんでしまうのか
まずは、歯が黄ばむ原因を知ることが大切です。加齢によるものもあれば、自分の生活習慣が原因になっているものもありますから、当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
〇ステインの沈着
コーヒー、紅茶、ワイン、チョコレート、ぶどうジュースなど、タンニンやカテキン、ポリフェノールが多く含まれる食べ物や飲み物を習慣的に摂取している場合、ステインが歯に定着しやすくなります。ステインとは色素の種類ですが、これが歯のエナメル質と結びつくことで、黄ばみや汚れの原因になります。
また、タバコに含まれるタールも歯の黄ばみや変色の原因となります。
〇歯のミネラルが溶ける
食べ物や飲み物に含まれる糖分によりミュータンス菌が増え、歯のミネラルが溶け出すことで歯が黄ばむこともあります。
多くの場合、ミネラルが溶け出しても唾液中に含まれる成分を元に再石灰化が起きて黄ばみを防いでくれますが、糖分の多い食事ばかりしていると再石灰化が追い付かず、黄ばんでしまうことがあります。
〇加齢歯
年齢を重ねるにつれ、歯の象牙質が濃くなっていくことが考えられます。象牙質はエナメル質より更に内側にある部分ですが、色が透けて見えることで黄ばんでいるように見えることがあります。
象牙質は加齢と共に茶色く変化しやすく、エナメル質を通して全体を見た時に黄色や茶色に見えてしまうのです。
〇口腔トラブル
虫歯の悪化や転倒などによる歯への強い衝撃で、歯の神経が壊死する場合があります。象牙質の色が変わることによって黄色く見える可能性もありますので、「ただの黄ばみ」と思わず、定期的に歯科医院に通院することが大切です。
■歯が白くなるメカニズム
黄ばみの原因と歯が白くなるメカニズムを知っておけば、ホワイトニング治療への理解がより深まります。理想通りの効果を得るためにも学んでいきましょう。
〇過酸化物を含んでいるから
ホワイトニング治療をする際、一般的には過酸化水素や過酸化尿素など過酸化物を含んだ薬剤が使用されます。
過酸化物は唾液に含まれる酵素による分解で歯の象牙質を白くする効果がありますので、エナメル質を通して白くなった象牙質の色が見え、黄ばみの減少効果が期待できます。
〇ポリリン酸を含んでいるから
ポリリン酸を含んだ薬剤を使用することにより、歯の表面に定着した汚れや着色を浮かせます。ブラッシングや歯間ブラシなど日常的なデンタルケアだけでは取りきれない汚れを除去できますので、特に、汚れが原因の変色に効果が見られます。
〇色素を分解できるから
専用の薬剤を使うことで、歯に沈着した色素を分解できます。化学反応を起こし、歯の色素を減らすことで、治療前より白く綺麗に見えるようになります。
■まとめ
歯が黄ばむ原因は、食事やタバコなど生活習慣を見直すことで改善しやすいものもある一方、食べ物や飲み物でしつこくこびりついてしまった色素や、加齢による黄ばみはホームケアのみで取り除くことはなかなか難しく、ホワイトニング専用の薬剤を使用しないと効果が見られないこともあります。
虫歯や神経の壊死などの口腔トラブルが隠れている場合もありますので、歯科医院でチェックしながら白く美しい歯を手に入れられるよう、方法を探っていきましょう。

監修者
小笹 康寛 | 院長
患者さまの歯を長持ちさせることを第一に考え、一人ひとりに合わせた最適な治療方法をご提案し、ご納得いただいた上で治療を進めております。お口に関する疑問・お悩み等ございましたら、どんなことでもご相談ください。