ホワイトニング後に歯や歯茎が痛むのは知覚過敏?原因と対処法を解説

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コラム

ホワイトニング後に歯が痛む!知覚過敏の原因と対策

2023.01.20

ホワイトニング後に歯や歯茎がしみるように痛んでしまう場合、知覚過敏になっている可能性があります。
治療後に「こんなはずではなかった」とならないためにも、どうして歯が痛むのか、どのように対処すればいいのか学んでおきましょう。

■どうしてホワイトニング後に歯がしみるのか

まず知っておきたいのは、ホワイトニング後に歯が痛んだりしみたりする理由です。
1つずつ原因を確認し、理解を深めましょう。

〇歯の表面にあるペリクル層が剥離している
歯の表面には、通常「ペリクル層」と呼ばれる唾液のタンパク質成分による薄い膜が張られています。
ホワイトニングによってこのペリクル層が剥離してしまうと、一時的に知覚過敏に陥ることが考えられます。
24時間程度で再生する膜なので、痛みが強い場合は一旦休むのもよいでしょう。

〇虫歯にしみている
虫歯によってダメージを負った部分に薬剤がしみてしまい、痛みを感じることがあります。
優先順位を考えながら治療することで防げますので、歯科医師に相談しましょう。

〇歯周病に罹っている
歯周病により歯茎が下がってしまうことで象牙質が露出し、痛みを感じることがあります。
このように、リスクが高いままホワイトニングしてしまうと、思わぬトラブルが起きる可能性もあります。

〇薬剤が歯に残っている
ホワイトニングに使用するジェル等の薬剤は、粘膜や神経に触れると痛みを伴う場合があります。
治療後はしっかり口をゆすぎ、口腔内を清潔にして過ごしましょう。

〇歯のエナメル質が薄くなっている
歯表面のエナメル質が薄くなってしまっている場合、薬剤が触れることで痛みを伴うことがあります。
ホワイトニング用薬品の濃度を低めに抑えることで対策できます。

〇無意識に歯ぎしりしている
歯ぎしりにより、歯の先端に割れやヒビがある場合、歯の象牙質にホワイトニング用の薬剤が浸透しやすくなってしまいます。
夜寝ている間やストレスに襲われている時に無意識でおこなってしまうことが多いため、「自分は歯ぎしりしていない」と思っている人でも注意しておきましょう。

■対処法

ホワイトニング後に痛みやしみによる負担を軽減したい場合、対処法を1つずつ試していきます。
治療前にできる対処法と、治療後の対処法があります。

〇食事内容に気を付ける
辛すぎるもの、しょっぱすぎるもの、熱いもの、冷たいものをなるべく避け、しみによる痛みに対策します。
優しい味付けのものをしっかり冷まし、ゆっくり食べるのがよいでしょう。

〇口腔内トラブルを治療してからおこなう
虫歯、歯周病、歯槽膿漏、詰め物の剥脱などの治療を済ませてからホワイトニングに進むのが理想です。
歯茎の炎症を抑えたり薬剤が象牙質まで到達したりすることを防げますので、計画的な治療を心掛けましょう。

〇知覚過敏用の歯磨き粉を使う
歯の表面をコーティングして守り、痛みを予防する効果を期待して知覚過敏用の歯磨き粉を使うのも1つの手段です。
力を入れすぎないように優しい力で、歯の1本1本を丁寧に磨くようにしましょう。

〇痛み止めを服用する
どうしても我慢できない場合は、痛み止めを服用します。
歯科医師に相談しながら、どんな痛み止めを飲むか決めていきましょう。
基本的には1~4日程度で痛みは治まっていきますが、無理せず相談することも大切です。

〇低濃度のホワイトニング剤から始める
痛みが心配な場合は、低濃度のホワイトニング剤から始めてみましょう。
市販されているホームホワイトニング剤と異なり、歯科医師や歯科衛生士などがいるクリニックでしか扱えないオフィスホワイトニング剤は濃度を変更できます。
扱う薬剤の種類を変えてもらうなど対策し、まずはどの程度効果が出るか見てみるのもおすすめです。
低濃度のまま期待していたホワイトニング効果が得られるのであれば、それ以上追加でホワイトニングする必要はありません。
「もう少し白くしたい」「今回痛くなかったので次は少し濃度を上げたい」と思ったときは再度相談し、使うホワイトニング剤を調整してもらいましょう。

〇象牙質が露出している部分を覆ってもらう
歯の表面にあるエナメル質にヒビや傷が入っていたり、歯茎が下がって象牙質が露出していたりするところは、痛みやすくなります。
象牙質が出ているか事前にチェックしてもらい、痛みそうな部分があればあらかじめ覆ってもらうのもひとつの手段です。
ただし、当然ながら歯を覆ってしまうとホワイトニング用の薬剤が浸透せず、その部分だけ浮き上がったかのように仕上がってしまう可能性は考えられます。
実施する場合は歯の裏側や奥歯など目立たないところに留め、歯の中心や前歯などは低濃度の薬剤を使ってもらうなど対策を組み合わせていきましょう。

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ホームホワイトニングの疑問

■ホワイトニング後に歯が痛むのはいつまで?

虫歯や歯周病がなく、薬剤の残りがほとんど確認できない場合でも、ホワイトニング後は多少歯に痛みが生じることがあります。
しかし、通常であれば数時間から1日程度すればほとんどの症状が緩和します。
飲食にもほとんど影響なく、喋りづらさなども生じないので声や歌を仕事にしている方以外はほとんど気にせずに過ごせるでしょう。
数日間痛みが治まらない場合や、時間の経過とともにどんどん痛みが強くなっている場合は、早めに歯科医師へ相談することをおすすめします。

■ホームホワイトニングだと痛みやすいの?注意点は?

歯科医院で実施するオフィスホワイトニングに比べ、時間・場所を問わずセルフでできるホームホワイトニングが近年注目されています。
誰でも手軽かつ安価にできる手法ではありますが、一定の注意点があるので事前に知っておきましょう。

〇薬剤の量を守る
ホームホワイトニング前には添付の説明書をしっかり読み、薬剤の量を守りましょう。
「確実にホワイトニング効果が出てほしいから」「短時間で手っ取り早く終わらせたいから」といって薬剤を勝手に増やすのは厳禁です。
たくさん薬剤を使えばその分効果が高くなるとは限らないので、自分で判断せず説明書に従いましょう。
また、薬剤を増やしすぎてしまうとマウスピースから溢れ、一時的に歯茎が白くなったり炎症を起こしたりする可能性もあるので要注意です。

〇長時間マウスピースを装着しない
薬剤の量と同じく、マウスピースの装着時間も説明書の記載されている通りにしましょう。
長時間マウスピースを装着したままにすることで、薬剤が浸透しすぎてしまい痛みにつながる可能性もあります。
色ムラが発生して却って審美性が損なわれるケースもあるので、自己判断しないことがポイントです。

〇いざというときに相談できるかかりつけの歯科医院を決めておく
ホームホワイトニングは便利で手軽な方法ですが、慣れていない人が誤った使い方をしてしまうことでトラブルになる可能性があります。
また、体質によっては痛みが強くなってしまうこともあるので、いざというときに相談できるかかりつけの歯科医院を決めておきましょう。
特に初めての人は深夜・早朝・土日祝日にホームホワイトニングすることを避け、歯科医院の受診時間にすることもおすすめです。
心配な人は初めから歯科医師を頼り、オフィスホワイトニングに切り替えていきましょう。

■まとめ

ホワイトニング後の痛みは薬剤が少し残ってしまっていたり、ペリクル層が剥離してしまったりすることで起こります。
一方、虫歯、歯周病、傷、ヒビなど、見逃せない他のトラブルが原因で傷んでしまうこともありますので、事前にしっかり診察してもらいましょう。
早めにホワイトニングしたい場合でも、虫歯などの治療を終えてからおこなうのがよいでしょう。

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院長

監修者

小笹 康寛 | 院長

患者さまの歯を長持ちさせることを第一に考え、一人ひとりに合わせた最適な治療方法をご提案し、ご納得いただいた上で治療を進めております。お口に関する疑問・お悩み等ございましたら、どんなことでもご相談ください。

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