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コラム
セラミック治療の疑問
2022.10.13
セラミック治療をしたいと思った時には様々な疑問や不安点が思い浮かぶでしょう。
今回は、初めてセラミック治療を受ける方に知っておいてほしい情報、「必要な治療期間」と「治療ができないケース」について紹介します。
セラミック治療によって他の歯に悪影響が出ることが心配だという方には、併せて「他の歯への影響」についても紹介していきますのでぜひご覧ください。
目次
●治療にはどれくらいの期間がかかるのか
実際にセラミック治療を開始してから終了するまでにはどのぐらいの期間が必要なのでしょうか。
歯の状態は個人差が大きいため具体的な期間を明言することは難しくあります。
短いと2、3回の治療で終わることもありますが、前歯のセラミック治療では形の修正などもおこなうので目安としては4、5回ほどかかります。
また複数本となると噛み合わせを再構築する必要があり、その場合半年~1年になることもあるので口腔内トラブルは放置せず早期治療することが望ましいといえます。
セラミック治療は今ある歯を削ってから被せていく治療方法のため、歯の内部や周辺に問題がある時にはその治療を優先してから治療をおこなっていきます。
複数の口腔内トラブルをまとめて治療しようと思った場合、治療が長期間にわたる可能性が高くなるので注意しましょう。
●治療できないのはどういう場合なのか
セラミック治療をすぐに開始できないケースについては「歯周病」、「麻酔アレルギー」、「歯ぎしり・噛みしめ」の場合です。
・歯周病の場合
現在、歯周病にかかっている方は歯周病治療を優先することがあります。
歯周病をそのままにしていると歯が根元から抜けてしまう他、細菌によって全身の様々な疾患に繋がりやすくなります。
「歯茎から血が出る」、「歯がグラつく」、「口の臭いが気になる」などのお悩みがある方は歯周病にかかっている可能性があります。
セラミック治療の前にまずは初診時の口腔内検査でしっかりと歯周病検査をおこないましょう。
・麻酔アレルギーがある場合
セラミック治療では歯を削ることもありますが、その時に麻酔薬を使用する場合もあります。
そのためこれまでの歯科治療によって麻酔薬でアレルギーが起こったことがあるという方は、内容によっては適切なセラミック治療ができない可能性があります。
実際にいつ・どんな時に・どのような症状が出たのかという詳細によっては麻酔薬の種類を変更することで治療できることもあるでしょう。
麻酔以外にも何か他のアレルギーを持っている方は治療前に必ず歯科医師に申告しましょう。
・歯ぎしりや噛みしめる癖がある場合
歯の状態によっては、歯ぎしりや噛みしめに対してマウスピースを装着する治療を優先することもあります。
それでも癖が抜けない時やスポーツ選手などで強く噛みしめる場面が多い方は、使用した素材が割れてしまうこともあるため強度の強い素材を利用するか、場合によってはセラミック治療以外の処置をおすすめすることがあります。
●他の歯へ何か影響はあるのか
もしセラミック治療後の噛み合わせが悪いまま放置していると、ひびが入ってしまったり、周囲の歯に過度の負担をかけてセラミック治療した歯の持ちを悪くしてしまったりすることが考えられます。
治療後、噛み合わせに違和感を持った場合は我慢せずにその場で歯科医師に知らせるようにしましょう。
●オールセラミックに保険は適用できるか
オールセラミックやセラミックインレーには保険適用できないことがほとんどです。
歯科医院によっては一部の素材のみ保険適用していたり、治療理由によって判断したりするケースもあるようです。
基本的には自費診療となるので、事前に見積もりを出して金額を相談しておきましょう。
オズデンタルクリニックでも、セラミックもセラミック以外の治療法も含めてコストを提示し、納得できる治療法探しをサポートいたします。
●セラミックが割れやすいというのは本当か
結論からお伝えすると、割れてしまうことはあるものの日常生活の範囲で加わる力であれば問題ありません。
一方、重い荷物を持つ習慣があり日常的に歯をぐっと食いしばる癖のある方や、睡眠中など無意識下での歯ぎしり癖のある方は割れやすくなってしまいます。
セラミックは陶器素材なので、毎日少しずつ大きな力が加わることである日割れてしまうという可能性はあるでしょう。
●神経がない歯でもセラミックにできるのか
可能です。神経のない歯は黒や茶色に見えやすく、見た目の美しさを損なってしまうことからむしろセラミックにしたいと希望される方もいらっしゃいます。
神経がない歯は感染のリスクが高く、セラミックなどの被せものをして覆ってあげるのもよいでしょう。
セラミックは虫歯や歯周病などの治療だけでなく、審美を目的にした治療にも使える手法なのでお困りの方はご相談ください。
●銀歯など、すでに他の人工歯を使っている部分もセラミックにできるか
可能です。銀歯などの詰め物を一旦外し、セラミックに入れ替えることでより美しい見た目になります。
また、年齢とともに軽微な金属アレルギーの症状が出てしまった人や、過去にセラミックにしたものの天然歯の色合いが変わりセラミックが浮いて見えるようになってしまった人も、新たに付け替える処置ができます。
●金属アレルギーがあってもセラミックにできるか
セラミックには金属素材が使われていないので可能です。
同じく、レジンなどの素材も金属製ではないので金属アレルギーがある方でも使いやすいでしょう。
自分が金属アレルギーを持っているかわからない方でも使えるので、幅広い方に適合する可能性があります。
●クラウンとブリッジの違いとは
クラウンは「冠」を意味する言葉で、歯根が残っている歯に被せるようにしてつくる人工歯のことを指します。
被せものをしても噛み合わせに影響が出ないよう天然歯を削る必要がありますが、安定性が高く、違和感の少ない方法です。
ブリッジは「橋」を意味する言葉で、歯根がなくても人工歯が作れます。
歯が抜けている部分の両隣の歯を始点に数本分の被せものをつくり、架け橋をかけるようにして人工歯を作る手法です。
両隣の歯を削る必要があること、支えになる歯が遠い場合は1本に負担が寄りすぎてしまうことなどからブリッジを選択できないケースもありますが、まずはかかりつけ医に相談してみましょう。
ブリッジができれば入れ歯より快適な口内環境になりやすいので、生活する際の違和感も少なく抑えられます。
●装着した後に色味の違和感に気づいたらどうするか
オズデンタルクリニックでは、セラミック装着後に歯の色・形などの違和感に気づかれた場合、無料で修正する体制を採用しています。
定期的にメンテナンスを受けている患者さまであれば、最長10年間の保証も適用されますのでお気づきのことがあればお気軽にご相談ください。
ただし、装着後のアフターサポートは歯科医院ごとに差が大きいポイントでもあります。
治療開始前に、万が一理想とズレがあった場合の対処法・料金や保証システムを確認し、納得してから依頼するのが理想です。
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●まとめ
セラミック治療を考えた時に気になる疑問についてご紹介しました。
当院では、痛みの程度や歯茎の形に合わせて少しずつ修正しながら将来的に長く使えるような治療をおこないます。
治療期間は個人によって様々ですが、諸事情により治療期間が短くないと困るなどご不安な点はぜひお気軽にご相談ください。
また、各種アレルギーをお持ちの方や口の中に他のトラブルがある方はすぐにご希望のセラミック治療ができない可能性もありますので、お早めにお知らせください。
当院の審美セラミック治療も併せてご覧ください。
監修者
小笹 康寛 | 院長
患者さまの歯を長持ちさせることを第一に考え、一人ひとりに合わせた最適な治療方法をご提案し、ご納得いただいた上で治療を進めております。お口に関する疑問・お悩み等ございましたら、どんなことでもご相談ください。