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コラム
目立つ銀歯を白くしたい!方法とメリット・デメリットについて
2023.09.22
銀歯が目立ってしまう場合、なかには「笑ったときの印象が悪い」「清潔感がないし老けて見える」などネガティブなイメージを持つ方もいるでしょう。
治療当初は銀歯で十分と思っていても、後から審美的な観点で後悔する方もいます。
一度銀歯にしたからといって一生銀歯のままでいなくてはいけない理由はありません。
再治療することもできるので、かかりつけの歯科医院に相談してみましょう。
本記事では、目立つ銀歯を白くする方法を解説します。
白くするメリット・デメリットにも触れるので、お悩みの方は参考にしてみてください。
■銀歯を白くするには
銀歯を白くする方法として、「レジン」「セラミック」「ジルコニア」が挙げられます。
下記でそれぞれの特徴について解説します。
〇レジン
レジンとは、歯科治療に使う白いプラスチック素材(合成樹脂)のことを指します。
コンポジットレジンと呼ぶ場合、プラスチック素材に加えてガラスやセラミックなどが混合されていることが多く、一般的なレジンよりも強度を高めることが可能です。
最初はペースト状になっているため形をアレンジしやすく、専用の照射機を使うことで硬化させていきます。
〇オールセラミック
オールセラミックとは、白い陶器製の素材のことを指します。
つやのある綺麗な白色になるため審美性が高く、表面がつるつるしているので汚れが付着しにくのも特徴です。
セラミックとレジン(歯科用プラスチック)を混合した「ハイブリッドセラミック」は比較的安価に治療しやすいですが、その分細かな色合いの調整ができないので注意しましょう。
内側も外側も100%セラミック素材だけにする「オールセラミック」であれば、審美性と機能性をバランスよく両立できます。
〇ジルコニア
ジルコニアは「人工ダイヤモンド」と呼ばれることもある素材であり、圧倒的な丈夫さで注目されました。
現在では天然歯と見分けにくいほど美しく加工できる方法が確立されているので、前歯など目立つ部分の治療にも向いています。
銀歯を白くするための義歯づくりやブリッジだけでなく、インプラント治療などにも使われており、用途も多岐に渡ります。
その分、歯を削る部分が多くなるしリスクや後からの研磨・調整がしづらい点などデメリットもあるので、実績のある歯科医院に依頼するのがおすすめです。
■銀歯を白くするメリット
ここからは、銀歯を白くするメリット・デメリットを解説します。
まずはメリットから紹介するので、自分の銀歯が気になる方はチェックしてみましょう。
〇治療済みであることが目立ちにくい
前歯など目立つ場所に銀歯がある場合、少し口を開けて笑っただけで「歯科治療済み」だと分かってしまいます。
虫歯を放置するよりしっかり治療した方がよいとわかっていても、銀歯の位置や個数によっては「よほど虫歯の多い人なのかな」という印象を与えてしまうケースもあるので注意しましょう。
丁寧にメンテナンスされている銀歯でも、見た目の色が違うだけでネガティブなイメージになってしまうことは少なくありません。
特に思春期のお子様や大勢の前に立つことの多い方など、人の目を気にしている人にとっては、コンプレックスになってしまうこともあります。
反対に、白く輝く歯は、「清潔感があり健康的」「活発でよく笑う人」など良い印象を与えることが多いです。
治療済みであることが目立ちにくい素材にしたいときは、後からでも銀歯を白くするよう検討してみるのがおすすめです。
〇虫歯・歯周病になりにくい
銀歯は金属でできているため、長年の咀嚼・使用によって少しずつ変形していきます。
時間が経つと天然歯と銀歯との間に隙間ができてしまい、虫歯や歯周病の元になることも。
丁寧にブラッシングしているつもりでも、小さな隙間の汚れは歯科医院でしか除去できないことも多く、気づかないうちに虫歯が進行してしまうことも少なくありません。
また、虫歯になって歯の色が変色しても、銀歯との境目だと鏡で見てもわかりづらく、放置の原因となってしまうのも難点です。
もし銀歯を使い続ける場合でも、定期的な健診は欠かせません。
歯のメンテナンス負担をなるべく軽減するため、銀歯を他の素材に変える方も増えています。
〇金属アレルギーのリスクを避けやすい
銀歯には金属素材が使われており、金属アレルギー持ちの方は使えません。
治療当初は金属アレルギーがなかった方でも、体内に金属成分が蓄積されていくことが原因でアレルギーを発症してしまうこともあります。
最初から重篤な症状が現れることは少なく、発疹などの皮膚炎、口内炎、頭痛、肩こりなど「少しであれば我慢できてしまう」程度の症状になることも多く、銀歯が原因だと気づけないこともあります。
小さなストレスが日々の生活に影響することもあるので、メタルフリーの素材に切り替えてみるのがおすすめです。
〇歯茎の黒ずみを避けやすい
銀歯が金属製であることは、歯茎の黒ずみにも影響します。
金属が錆びて溶け出した場合、メタルタトゥーとして歯茎が黒ずむ原因となってしまうことがあるので注意しましょう。
銀歯を使っている方全員に出る症状ではないものの、もし黒ずみが出てしまった場合、歯茎の表面をピーリング材で剥がしながら治療するなど手間と負担がかかります。
金属成分が溶け出した銀歯を新しく交換する費用もかかるので、「銀歯=安い」というイメージが覆されるかもしれません。
銀歯を使ってしばらく経ったタイミングであれば、黒ずみが発生する前に他素材に変えてみてもよいでしょう。
■銀歯を白くするデメリット
銀歯を白くするのはメリットばかりに感じられますが、デメリットもあるので注意しましょう。
下記では主なデメリットを解説しています。
〇費用がかかる
銀歯を外して他素材と入れ替える再治療になるため、費用がかかります。
素材によっては保険適用外となるため、想像以上にお金がかかることもあるでしょう。
かかりつけの歯科医院と相談しながら費用の相場感を教えてもらい、治療方針も十分理解して納得の上で進めないと、後悔することもあります。
〇歯を削る場合がある
一度銀歯を外して歯の形を整えるため、場合によっては歯を削る必要があります。
虫歯など明らかな病気がないのに歯を削るのが不安な方にとっては、大きな懸念点となるでしょう。
あえて歯を削る理由や治療後のメリットを理解するため、治療計画を詳細に教えてもらうのがポイントです。
〇耐久性に劣る場合がある
銀歯は金属でできているため、丈夫で耐久性があります。
長年の使用により銀歯が劣化してしまうことがありますが、他の素材でも同様のことが言えるので注意しましょう。
特に、大きな負担のかかるスポーツや重い荷物の運搬を日常的にしている方の場合、歯を噛み締めるシーンが多く、通常以上に負担がかかることもあります。
薄くても壊れくい素材にするなど工夫しながら、自分に合った治療法を見つけていきましょう。
セラミックについてもっと詳しく知りたい方は下記コラムも参考にしてみてください。
■まとめ
銀歯は見た目の印象が悪くなるだけでなく、虫歯になりやすかったり歯の黒ずみの原因になったり、思わぬデメリットがあることに注意しましょう。
その分治療費は安価で済みますが、長く使う場合は審美的な満足度にも配慮し、白い素材に入れ替えるのもおすすめです。
当院でも、銀歯の再治療に関するご相談を受け付けています。
「本気で白くすべきかどうか悩んでいる」「あまり費用をかけることなく歯を白くしたい」など、相談しづらいことでも歓迎なので、お気軽にお問い合わせください。
当院の審美セラミック治療も併せてご覧ください。
監修者
小笹 康寛 | 院長
患者さまの歯を長持ちさせることを第一に考え、一人ひとりに合わせた最適な治療方法をご提案し、ご納得いただいた上で治療を進めております。お口に関する疑問・お悩み等ございましたら、どんなことでもご相談ください。