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コラム

黒くなってしまった歯茎の原因と治療法を解説!

2023.06.23

歯茎が黒くなってしまうと、「自信をもって笑えない」「歯茎を人に見せたくない」などコンプレックスにつながってしまいます。
口元を隠すためにマスクが手放せなくなったり、清潔感がないと思われたりすることがあるかもしれません。
今回は、歯茎が黒くなってしまう原因と治療法を解説します。
既に黒ずみがあって治療法を探している方はもちろん、今後に向けて予防したい方も参考にしてみてください。

■歯茎が黒くなってしまう原因

早速、歯茎が黒くなってしまう原因をご紹介します。
下記に心当たりのある方は、注意しておきましょう。

歯を削るときに金属の削りかすをきれいに洗わず、傷口に取り込まれたりすることで変色することがあります。この変色を綺麗にすることは容易ではありませんので、削った後は綺麗に必ず洗浄する必要があります。

〇人工歯の土台が劣化している
過去に歯科治療を受けたことがある場合、人工歯に使っている土台の金属が腐食している可能性があります。
金属イオンが溶け出して黒っぽく見えている場合、人工歯を外したら真っ黒ということも考えられます。

〇歯周病
歯周病にかかっている場合、歯茎が炎症を起こします。
初期の段階では大きく腫れたり大量に出血したりすることがないので気づきにくく、症状が進行して黒い歯石がついてから発覚することもあるので注意が必要です。
特に、歯ブラシが届きにくいところに人工歯をつけている場合は、定期的に歯科医院でクリーニングする必要があります。

〇人工歯と歯茎の間に隙間が空いている
人工歯と歯茎の間に隙間が空いていると、歯根として使われている部分の色が透けて見えてしまいます。
特に、表面だけオールセラミックで、内側や土台は金属を使っている場合は黒っぽく見えやすいので注意しましょう。

〇喫煙・加齢
歯茎も肌と同様、外的な刺激を受けやすいので注意しましょう。
特に喫煙によりメラニン色素が増えた場合、肌と同じくトーンダウンしやすくなります。
加齢による影響も大きく、「歯茎全体が黒い」「明確に黒いというわけではないが色が暗くなってきた」という場合によく見られます。

■歯茎が黒くなっても治療は可能なのか

歯茎が黒くなってしまった場合、下記のような治療法が一般的です。
ただし、原因や歯の状態により異なることがあるので、まずは歯科医院に相談しましょう。

〇人工歯を作り直す
金属を使わないオールセラミック製の人工歯にしたり、装着する位置を直したりすることで、黒ずみが解消される場合があります。
特に歯と歯茎の間だけピンポイントで黒くなっているときに効果を発揮しやすい方法です。

〇薬剤で落とす
歯科用の薬剤を利用し、上皮の入れ替えを促進する方法があります。
歯茎の表面にしか浸透しない薬剤を使用するため大きな痛みはありませんが、ちくちくした刺激感は伝わるかもしれません。
ただし、根本的な原因が他にある場合、そちらの解消を同時に進めることをおすすめします。
せっかく綺麗にした歯茎がまた着色してしまわないよう、対策していきましょう。

■目指したい健康な歯茎とは

最後に、健康で理想的な歯茎の状態を紹介します。
明確な症状がないと、歯茎の問題には気づきにくいものです。
一見すると黒ずんでない方でも、まずは下記をチェックしてみましょう。

〇歯茎が薄いピンク色
健康な歯茎は薄いピンク色です。
黒ずんでいる場合は歯周病・むし歯・人工歯の劣化、赤く腫れている場合は歯周病など何らかの病気が疑われます。
また、白いプラーク(歯垢)が歯と歯茎の間についていないことも大切です。

〇歯と歯の間の歯肉がきれいな三角形
歯茎がしっかり引き締まっていると、歯と歯の間の歯肉がきれいな三角形になります。
清潔な指先で押したときに大きく動かず、しっかり歯の根元を支えられていれば問題ありません。
反対に、緩んでいて歯の根元が見えすぎてしまっている場合は要注意です。
最悪の場合、歯周病からさらに進行した歯槽膿漏が疑われるので、すぐに歯科医院に相談しましょう。
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■まとめ

「お口の健康」と言われると多くの方は「歯の健康」をイメージしますが、実は同じくらい「歯茎の健康」も大切です。
歯茎が不健康だと、歯がぐらついてせっかくの天然歯がなくなってしまったり、出血したりすることもあります。
また、本記事で紹介したように色が黒んで見えてしまい、清潔感がないように感じられるかもしれません。
歯が黒ずんでしまう原因は、人によりさまざまです。
まずは歯科医院で原因を探ってもらい、症状に合った治療法を検討していきましょう。

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監修者

小笹 康寛 | 院長

患者さまの歯を長持ちさせることを第一に考え、一人ひとりに合わせた最適な治療方法をご提案し、ご納得いただいた上で治療を進めております。お口に関する疑問・お悩み等ございましたら、どんなことでもご相談ください。

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