歯ぎしりが歯と体に与える悪影響。歯ぎしりをする原因は?

京都歯科医院オズデンタルクリニック

OPEN 月~金 9:00~19:00
 土 9:00~12:00
ご予約はお電話でお願いします

075-231-4076インスタグラム

インスタグラム

コラム

歯ぎしりが歯と体に及ぼす影響

2021.08.15

「歯ぎしりは体に良くない」というイメージを持っている方は多いと思います。
しかし、歯ぎしりをすることでどのようなデメリットが生じ、ダメージが蓄積されていくか具体的にご存知の方は少ないのではないでしょうか。

今回は、歯ぎしりが歯と体に及ぼす影響について解説します。
治療や相談を先送りにすることなく、じっくり向き合っていきましょう。
 

■なぜ歯ぎしりをしてしまうのか?

まずは、歯ぎしりの原因を探りましょう。自分に当てはまるポイントがあれば、要注意です。

〇歯並びや噛み合わせが悪い
歯並びや噛み合わせが悪い場合、適切な位置に歯がないことをストレスと感じて歯ぎしりに発展することがあります。
歯に食べ物が挟まっていたり、詰め物をして間もなかったりして違和感があり、カチカチと歯を触れ合わせて噛み合わせを確認した経験がある人は多いと思います。
一時的ではない違和感が根付くことで、夜無意識のうちに歯ぎしりをしてしまっている可能性があります。

〇顎関節の変化が起きている
年齢と共に顎の関節がすり減ったり平らになったりすることで、歯ぎしりが起きることもあります。
関節の柔らかさがなくなって、歯並びや噛み合わせへの違和感をより強く感じることもあるでしょう。
自分でも気づかないような小さな変化が歯ぎしりの原因となっている場合、自覚するのは難しいかもしれません。

〇日常的にストレスが多い
歯ぎしりの原因として多いと言われているのがストレスです。
仕事・家事・育児・介護・人間関係・体調など、日常的にストレスを感じるシーンが多い場合、歯ぎしりが起こることがあります。
これは上記のようなストレスに対処するために、歯ぎしりを起こしていると考えられています。
 

■歯ぎしりを放置することによって起きる悪影響

では、歯ぎしりによってどんなマイナートラブルが生じるのでしょうか。
ここでは、歯ぎしりを放置することによる影響について記載します。

〇歯がぐらつく
歯と歯を強く噛み合わせることで、歯がぐらついてしまう恐れがあります。
歯根膜を損傷したり、歯がゆさぶられて歯周病が悪化したりすることもあるでしょう。
また、歯茎と歯の間にある小さなスキマが広がり、食べかすや汚れが溜まりやすくなって虫歯に発展することも考えられるので要注意です。

〇歯が削れる
歯を擦り合わせることで歯が削れ、短くなってしまうことがあります。
冷たいものや刺激のあるものを食べるとツンとしみるような感覚が出てくる場合もあります。
また、歯が削れることで噛み合わせが変わっていきます。
更に歯にストレスがかかって歯ぎしりを悪化させたり、食べ物の咀嚼が上手くいかなくなったりする可能性もありますので、放置せずしっかりと対処しましょう。

〇人工歯が取れる
人工歯や詰め物など過去に治療した部分が取れる可能性があります。
素材によってはヒビが入ったり割れたりして、再治療が必要になることもあるでしょう。
歯ぎしりを自覚していない場合「なぜヒビが入ったのか分からない」「経年劣化なのかもしれない」と考えてしまい、根本的な対処ができないことも想定されます。
定期的にメンテナンスを受け、原因を探っていくのがポイントです。

〇顎の骨が変形する
顎の骨が変化して、盛り上がるように隆起してしまう例も確認されています。
下顎の内側や上顎の上部が変形することが多く、咀嚼や歯磨きの感覚が変わってしまう場合もあるでしょう。
痛みが生じることが滅多にない為気づきにくく、また歯ぎしりの影響だと見極めるのが難しい可能性もあります。

〇頭痛や肩コリに発展する
口周りに常に力が入っているため、隣接する頭や肩周りの筋肉や血行にも影響が出ます。
頭痛や肩コリに発展することが多いですが、鎮痛剤やマッサージで一時的に楽になっても根本的な原因が解消できず、慢性的な痛みを抱えるようになる場合もあります。
こちらも、歯ぎしりが原因だと見抜く必要があります。

〇顎の筋肉が発達してフェイスラインが変わる
夜中にずっと顎を使うため筋肉が発達し、顔下部のフェイスラインが変わる可能性があります。
咬筋と呼ばれる顔のエラ周りの部分が鍛えられてしまい、エラが張ったような顔つきになることがあります。
急激な体重の増減がないのにフェイスラインが変わっている場合、口腔環境の見直しも考える必要があるでしょう。
 

■歯ぎしりの治療法

最後に歯ぎしりの治療法をご紹介します。
原因や状態によって最適な治療法は変わりますが、歯ぎしりはクリニックで適切に治療すれば治せる症状です。
なかには自宅で簡単に取り入れられるマッサージなどもありますので、信頼できるクリニックに相談しながら自分に合った治療法を見つけていきましょう。

〇歯ぎしり用のマウスピースを装着する
クリニックで歯ぎしり用のマウスピースを作成し、就寝時に装着する方法です。
「スプリント療法」と呼ばれることもあり、自分の歯の形にフィットするマウスピースを作ることで、無意識のうちに起きる歯ぎしりによるダメージを軽減しやすくなります。
また、マウスピースは歯を守ること以外にも、筋肉が緊張しすぎるのを防いだり、顎関節症を予防したりする効果があると言われています。

〇人工歯など過去に治療した部分を見直す
噛み合わせが悪いことが原因で歯ぎしりをしている場合、過去に治療した部分を見直すことがあります。
今の噛み合わせに適した詰め物にしたり、虫歯や歯周病などがないかチェックしたり、歯が抜けたままの状態になっている場所があれば人工歯を作成したりします。
結果として噛み合わせがよくなり、歯のストレスが減って歯ぎしりが改善されることがありますので、併せて診察してもらうのがおすすめです。

〇歯列矯正をおこなう
歯並びが悪くて歯ぎしりしている場合、歯列矯正することがあります。
歯列矯正により歯を理想の位置に近づけることで、歯並びも噛み合わせもよくなり、歯ぎしりが改善されるのです。
矯正の方法は、ワイヤーを使うものからマウスピースを使うものまでさまざまです。
期間や費用も異なりますので、こちらも歯科医師と相談しながら進めましょう。

〇ボトックスを使って筋肉を治療する
ボトックスを筋肉に注射し、働きを弱くして過度な緊張を取り除く方法もあります。
筋肉が緊張して歯ぎしりをしている場合に有効で、顎周りの筋肉が発達しすぎるのを防ぐ意味合いもあります。
半年~10ヶ月程度効果がありますが、定期的に経過観察しながら継続するのがよいでしょう。

〇口周りのマッサージをする
緊張している顎周りの筋肉を和らげるため、マッサージするのも効果的です。
方法を覚えれば自宅でも取り入れやすいため、寝る前のルーティンにするのがよいでしょう。
口や顎周りのストレスを減らせるため、歯ぎしり緩和だけでなく肩こりや頭痛にも効果があります。

〇生活習慣の見直し
過度なタバコや飲酒を避けるなど、生活習慣を見直すのもよいでしょう。
また、肩や首が凝らないよう寝返りしやすいマットレスや枕を使うのもおすすめです。
横向きやうつ伏せなど顎に負担がかかる寝姿勢を長時間続けないよう心掛け、質のいい睡眠と健康的な生活を心がけるのが第一歩です。
 

■まとめ

歯ぎしりは「ただの癖だから」と放置してしまいがちですが、実は歯や顎に大きなダメージを与えています。
歯が削れる・割れる・人工歯が取れるなど深刻な状態になってからの受診では治療費も治療期間もかさんでしまいますので、気になった段階で早めに受診しておきましょう。

院長

監修者

小笹 康寛 | 院長

患者さまの歯を長持ちさせることを第一に考え、一人ひとりに合わせた最適な治療方法をご提案し、ご納得いただいた上で治療を進めております。お口に関する疑問・お悩み等ございましたら、どんなことでもご相談ください。

ご予約はお電話にて承っております

075-231-4076

オズデンタルクリニックでは患者さまを丁寧にゆったりと拝見したいというコンセプトから基本枠として1時間に1人という形で予約をお取りしております。ホワイトニングですと1時間30分に1人という枠です。 診療器具の準備、Dr、アシスタントスタッフも揃えております。

診療スケジュール日祝
9:00〜12:00×
12:00〜19:00××

(臨時でお昼休みをいただく場合がございます)