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コラム
治療だけじゃない!見た目を良くするむし歯治療の方法について知ろう
2023.06.13
むし歯が進行すると、歯に穴が開いたり黒くなったりすることで見た目が悪くなってしまいます。
一本だけではなく、複数の歯にむし歯がある時には、ただむし歯を治療するだけではなく、綺麗な仕上がりになるような治療が望ましいのではないでしょうか。
今回は、ただのむし歯治療ではなく、見た目を良くするむし歯治療についてご紹介します。
むし歯を治療した後に、できるだけ綺麗な歯を手に入れたいと思っている全ての方にとって必要な情報をまとめているので、ぜひお読みください。
■保険外の治療材料の選択も視野に入れる
見た目の良い仕上がりにするためには、素材にこだわる方が良いでしょう。
その場合、保険内で行える治療では、様々な制約が生まれることになります。
例えば、保険治療で有名なのが銀歯とレジン(プラスチック)です。
せっかく黒いむし歯が治っても、笑顔になった時にチラリと見える銀歯は、どうしても気になってしまいます。
歯全体に銀歯が使われていないような時でも、年数が経過すると金属イオンの影響で歯茎が変色してしまうこともあります。
また、レジンという素材を使った時には、食事するごとに素材に水分が吸収されてしまう影響で、
年数を重ねれば重ねるほど歯が黒くなってしまいます。
治療直後にはなんともなかった歯が、年数が経つにつれて「歯の根元が黒くなってきた」、「歯の表面が凸凹してきた」、「茶色に変色してきた」ということがあった時には、レジンの素材を使用している可能性があります。
このように、安くて手軽な治療をおこなえるのがメリットである保険治療ですが、目的としているのは最低限噛める状態にすることです。
保険治療では、見た目にはこだわらずに機能を改善することが目的になっているため、美しさや見た目の良さを求める方にとっては、あまりおすすめできません。
むし歯治療で機能性に加えて見た目の良さを優先したい時には、使用する材料に制約がなく、幅広い種類の素材を扱える保険外治療(自由診療)がおすすめです。
■セラミック
セラミック素材は、自由診療の中でもよく使われている代表的な素材のうちの一つです。
年数が経過しても見た目に変化が起こりにくいため、自然な印象を見た人に与えます。
また、保険治療では被せ物をしてむし歯を治療した時に、歯と被せ物の間に隙間ができてしまうことがあります。
このような時には、使う素材が指定されている保険治療では、隙間を完全に埋めることは難しく、むし歯が再発してしまう可能性が高くなります。
自由診療では、適切な材料を自由に選べるため、被せ物でできてしまった隙間もしっかりと埋められます。
そのため、むし歯の再発リスクが少なくなり、将来的な歯の寿命を長くすることに繋がります。
下記では、セラミックの種類を詳しく解説します。
〇オールセラミック
オールセラミックとは、その名の通りセラミック素材だけで作った人工歯のことです。
セラミックのメリットを最大限活かしやすい手法であり、審美性と機能性とのバランスに優れています。
特に見た目を重視したい方に向いており、透明感とつやつやした白さを長期間キープしやすい方法とも言われています。
歯垢がつきにくく、比較的軽めの力で磨いてもしっかり汚れが取れるので、ブラッシングが当たるよう注意さえしていればメンテナンスも容易です。
〇メタルセラミック
メタルセラミックとは、表面ではなく裏側や根元側など見えない部分にだけ金属素材を使った人工歯です。
外から見える部分はセラミックでできているので、パッと見の審美性はセラミックと変わりません。
根幹に金属があるので耐久性に優れており、長期的な使用にも向いています。
ただし、金属アレルギーのある方は事前に歯科医師に相談しましょう。
また、メンテナンス次第では金属イオンが溶け出して歯や歯茎が黒ずむなどのリスクもあります。
〇フルジルコニア
フルジルコニアとは、「人工ダイヤモンド」とも呼ばれる強度と耐久性に優れたセラミック素材を使う人工歯です。
圧倒的な丈夫さがあるので、今後も50年以上歯を使うであろう若い方からも人気を集めるようになりました。
ハードな運動で歯をくいしばるシーンの多い方でも使いやすく、審美性にも優れています。
ただし、使い方次第では割れたり欠けたりすることもあるので注意しましょう。
これはすべてのセラミック素材に言えることですが、どの素材でも半永久的に持つとは限らないのが注意点です。
〇ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、陶器素材であるセラミックとプラスチック素材とをどちらも使った人工歯のことです。
従来のレジン素材にセラミックの粒子を混ぜているので、レジンより強度を上げやすくなりました。
一方で、完全なセラミック素材と比較すると劣化や着色が起こりやすく、審美性に劣るという点もあります。
その分費用を安く抑えられるので、「完全な金属製は嫌だけどセラミックは高価で…」と悩んでいる場合の選択肢となります。
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■保険適用外の治療に不安がある場合
保険適用外と聞くと、「お金が勿体ない」「多額をかける理由がわからない」という不安が出てくるかもしれません。
安易に治療法を選択してしまうと後悔しやすくなります。
保険適用の治療法でも、それ以外の治療法でも、迷ったときは下記を参考にしてみましょう。
〇治療費のシミュレーションをしてもらう
金銭的な不安がある場合は、治療費をシミュレーションしてもらうのがおすすめです。
保険適用外でも、素材によっては高額にならないこともあります。
また、クレジットカードを使って分割支払いするなど、無理のない治療計画を立てる第一歩となるでしょう。
素材ごとにどの程度のお金がかかるのか明確にしたうえで選択すれば、後悔することもありません。
〇保険適用外の治療にするメリット・デメリットを知る
保険適用外の治療にするメリットはもちろん、デメリットも知った上で選択することが大切です。
例えば、「高いお金をかけてセラミックにしたのだから一生メンテナンスしなくて大丈夫だろう」など、間違ったイメージのまま治療に踏み切ってしまうのは危険です。
どんな治療法でもアフターメンテナンスや年齢に合った治療が必要になってくるので、10年後20年後も見据えた選択をするよう意識してみましょう。
その分、見た目の美しさや機能性を維持しやすく、メンテナンスが楽になるのも事実です。
素材ごとのメリット・デメリットも聞きながら、自分にとって納得できる手法にしていくのが大切です。
〇複数の歯科医院に相談する
どうしても不安を払拭できない場合、セカンドオピニオンを使って複数の歯科医院に相談する方法があります。
特に保険適用外治療の場合、料金をいくらで設定しているかは歯科医院ごとに異なります。
価格面でも技術面でも納得できる歯科医院を見つけられれば、その後はかかりつけ医として何でも相談できる関係性になるかもしれません。
ただし、緊急性が高い治療が必要な場合、数ヶ月じっくり腰を据えて歯科医院選びをしている時間がない可能性もあります。
症状が進行しすぎないうちに治療できるよう、選定の基準を明確にしてから探すのがおすすめです。
■まとめ
むし歯は、保険治療だけで十分だと考えている方がいるかもしれません。
しかし、保険外治療に変更することで、幅広い治療方法が選択できるようになることを知っておきましょう。
今までのむし歯治療に満足していない時や、見た目が綺麗な仕上がりにしたい時には、保険外治療で行えるセラミックを使用した治療がおすすめです。
ただ治療費が高いだけだと思われがちな保険外治療ですが、症状に合わせた材料を選んで処置できるようになるため、保険治療と比べるとむし歯が再発するリスクが低くなります。
将来に向けて歯の寿命を長くしたい方にきっと満足できるでしょう。
かかりつけの歯科医院で、保険外治療の選択肢が少ない時や、セラミック治療について詳しい話が聞きたい時などは、一般的な保険治療に加えて、セラミックなどの保険外治療についても行っている当院までお気軽にご連絡ください。
当院の審美セラミック治療について
監修者
小笹 康寛 | 院長
患者さまの歯を長持ちさせることを第一に考え、一人ひとりに合わせた最適な治療方法をご提案し、ご納得いただいた上で治療を進めております。お口に関する疑問・お悩み等ございましたら、どんなことでもご相談ください。